会場のHさんの家に行くと、Hさんが台所で忙しそうに準備をしていて、「昼はぜひいっしょに食べていってください」といわれました。
そのうち、「おはようございまーす」といって、こられる人があり、Hさんをふくめ7人の女性があつまりました。
みなさん、Hさんの町内の人ばかり。なかには、「歯医者の予約を断ってきた」という方も。
自己紹介のあと、女性後援会の山内淳子さんと松本絹子さんが、「後期高齢者医療制度」の紙芝居を披露しました。
途中で、絵と読み上げるシナリオがちぐはくする場面もありましたが、なかなかの名調子に、「えーそんな!」「うそー!」「なんでー!」などと、見ているみなさんから疑問や怒りの声があがりました。
そのあと、私が、「なぜいま日本共産党か」という話を医療問題を中心に話しました。
「なぜ75歳以上を後期高齢者としたのか」を厚労省の3つの考え方で紹介すると。
「姥捨て山だがー」という声があがりました。
「姥捨て山は棄てられても金はとられません。でも後期高齢者医療制度は棄てられたうえに、金をとるので、姥捨て山よりひどい」と話しました。
後期高齢者医療制度の狙いに医療費節約があり、2016年に2兆円、「団塊の世代」が75歳以上になる2025年に5兆円の医療費節約を計画していることを話すと。
「ひどいことをかんがえるなあ」
「保険料は年金から天引きって、なんでだー」の声。
「絶対滞納を許さないということです」と答えると
「いまでも介護保険料もひかれているのに。どうするだあ」
「おまけに、65歳以上の国保料も年金から天引きになります」と話すと
「えー!」
後期高齢者医療制度の中身がわかればわかるほど、どこでも大きな怒りがあがります。
「共産党はどういう態度ですか」
「なにかしているんですか」という質問がでました。
「もちろん、こんなひどい制度は撤回・廃止です」
「いま、全国3分の1の自治体で反対の決議があがり、署名も350万を超えてます」
「日本共産党をはじめ4野党は、国会に廃止法案を提出しました。仮に4月実施がされても、総選挙の結果しだいでは、廃止法案を可決させることもできるということです」
「4月実施を許さないために、がんばることがいま大切です」とこたえると
「そーだ、そーだ。廃止もできるということだ」となりました。
このあと、農業と食料、環境問題などでつぎつぎと話がはずみ、あっという間にお昼になってしまいました。
みるとテーブルのうえには、赤飯、菜の花のおひたし、蕗煮、椎茸のみそ焼き、焼モサエビ、奈良漬、大福もち、りんごやオレンジのデザートなどなど、実にさまざまな料理やお菓子がならべてありました。
農業と食料の話をしたあとの昼ごはんでしたから、どれも、これも地元産といった料理ばかりで、「地産地消」の話で、また盛り上がる小集会となりました。
あとで、「はじめて聞く話にびっくりした」という感想があったそうです。
じつは、私も、はじめて知った話でびっくりしたという話を披露したのですが、一つだけ紹介しておきます。
それは、虎ノ門病院の泌尿器科部長をしている小松秀樹さんの「医療の限界」という本にでてくる話なんですが、「市場原理の医療の怖さ」ということで、アメリカの医療についてです。
アメリカの病院は医療保険の会社が間に入らないと、法外な医療費を平気で請求します。
つまり、無保険者ほど医療費が高くなる。
彼らは、儲けのチャンスがあれば、とことん儲けようとします。
これについては、日本人でもひどい目に会うことがあるので注意が必要です。
最近聞いた話を紹介します。
ある日本人がアメリカを訪問中に倒れ、病院に運ばれました。治療の甲斐なく約2ヶ月後に死亡した。
幸い、海外旅行医療保険とカード会社から合計2800万円のお金がおりました。しかし、これが生存中に底をつき、日本でお金を工面して約500万円送金しなければならなかった。
これでも足りずに、死亡後、家族は2億数千万円の追加請求を受けたというのです。
この金額に、家族は茫然自失になったといいます。
その後、アメリカの病院の依頼で、取り立て屋が通訳を連れて日本まできました。
長い交渉の後、追加支払い額は1400万円程度で決着しました。
すべて合算すると最終的な支払い額は4700万円、このうち自己負担が1900万円にもなったということです。
05年2月2日のロイター通信のマギー・フォックス氏が書いた記事によれば、アメリカの個人破産の50%は、医療費が原因であり、全米で年間190万人から220万人(破産者とその家族)が医療費破産を経験していると推定されています。
カード破産は、1%にすぎない。しかも、破産者の75%は保険に加入していました。

後期高齢者医療制度の紙芝居をする山内淳子さん(左)と松本絹子さん(右)

医療の限界









