岩永なおゆき 駆けある記

 消費税増税、憲法改悪ゆるしません!

安心立命(あんじんりゅうめい)

 19日は、元船岡町議の歳岡秋治さんの葬儀に参列しました。
 歳岡さんは、大正12年生まれで、享年85歳。
 日本共産党の町議を5期勤めた方です。

 船岡町は、いまは合併して八頭町になりましたが、県党のなかでも早くから町議を輩出し、農協を中心に大きな党をつくり、農協組合長が党員という時期もある党の歴史と伝統のある地域です。
 歳岡さんは、こうした船岡町党組織の中心の一人として長年奮闘されてきました。

 歳岡さんは、農家の方に共通することだと思いますが、農業で鍛えられた体と粘り強い性格をひときわもった方でした。
 
 小柄で細身なのですが、年中日に焼けた浅黒い肌をしていて、70歳をすぎても、きつい農作業もこなす、頑丈で、しわい体をしておられました。
 柔和で穏やかな性格ですが、同和問題など悪政や不正には、譲歩することなく断固立ち向かう正義感の強い方でした。

 戒名は、「堅哲厳秋居士」(けんてつげんしゅうこじ)。
 こうした歳岡さんの生前の姿に重ねたのだと思いました。

 地区役員として、私もごいっしょに活動した時期があるのですが、高齢となった最近は、自宅で静かに過ごされていたそうです。
 一昨年は、党員でもあった、息子の正一さんを不幸にも病気でなくされました。

 16日に、ふだんどおりに朝食をとられたそうですが、その直後体調をくずされ、救急車で病院に運ばれましたが、肺炎のため、17日になくなられました。

 葬儀には、町長をはじめ、地元の方、党員のみなさんが多数参列され、私は党を代表し焼香させていただきました。



 告別式が終わり、出棺となり、親族を代表して喪主の洋子さんのお兄さんが、あいさつをされました。

 このなかで、故人は、85歳でなくなったが、本人も満足できる人生だったのではないかといった話をされました。

 この話を聞いたときに、「安心立命」という言葉をふと思い出しました。
 この言葉の意味は「心を安らかにし身を天命にまかせ、どんな場合にも動じないこと。立命は儒教より出た言葉」と「広辞苑」にあります。

 そして、この言葉を宮本顕治元日本共産党議長がなにかの会議で引用されたのです。
 たしか、東欧・ソ連問題の時期だったかと思うんですが、日本共産党が逆風にさらされたころだと思います。

 「あー、これで、当分、自分が生きているうちに社会主義、共産主義はおろか民主連合政府も見ることができない」
 「長年、共産党員としてやってきたことはなんだったのだろうか」というような意見にたいして、この「安心立命」という言葉を引用して、全党を励ますなかでの話だったと思います。

 宮本議長は、日本共産党員というのは、日々「安心立命」なのだと、すなわち、国民の苦難解決のために日々活動している、それ自体が私たちにとって意義あることであり、充実した人生でもあるのだといった主旨だったと思います。

 まだ、私も30代のころだったのですが、「安心立命」という宗教的な言葉に意外性を感じ、なんとなく印象にのこったのです。
 
 これによく似た言葉に「たたかう喜びはあっても、勝利する喜びはなかった」という、戦前の先輩たちの不屈のたたかいについてふれた話もあります。

 なんの会議でこの言葉を宮本元議長がされたか、また調べてみたいと思いますが、この「安心立命」という言葉を喪主代表のあいさつを聞きながら思い出し、歳岡さんをはじめ、多くの党員の生前の活動の意義に思いをはせました。


 

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  1. 2008/05/20(火) 07:13:38|
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