そして、とくに「100円コーナー」が好きで、3冊、5冊とよく買って帰ります。
100円ですから、とても得した気分になるのですが
この日は、次の5冊を買いました。
「ズバリわかる 95年版規制緩和のすべて」
監修をしている屋山太郎氏は1981年の土光臨調(臨時行政調査会)以来第一次から第三次行革審(ぎょうせいかいかくしんぎかい)と12年間「行政改革」の専門委員としてかかわってきた政治評論家です。。
小泉純一郎元首相を「宰相」として天までもちあげる「規制緩和万能論者」です。
その屋山氏が監修しただけに、95年当時、はじまったばかりの「規制緩和」について推進したい側の考えが「ズバリわかる」と思って買いました。

とくに、第一章が「コメ市場部分開放と食管改革」とあり
「コメ鎖国が終わっても、コメの値下げは期待薄?」
「コメの部分開放で、ついに食管改革が動き出した」
「コメ流通の規制緩和で、自由競争の時代がはじまる」
「選択的減反は、日本のコメ作りをこうかえる」
「農業の規制緩和には、農協改革が避けて通れない」と
いま起きている農業と食料、汚染米事件など深刻な問題の原点を整理するうえで参考になると思いました。

二冊目は、「解体する食料自給政策」。
本の「はしがき」で
「本書は、日本の食糧政策が、とりわけ第二次大戦終了以降、どのように展開してきたのか、それは自給政策の解体路線ではないのか、という課題を、資本の論理の貫徹、それに沿った国家政策の展開、という基本視座に沿って可能な限り具体的事実に即して分析・考察しようというものである」とあり
1996年4月発刊の本ですが、河相一成(かわいかずしげ)東北大学名誉教授の編集により8人の農学博士による本です。
これも、コメ輸入が始まった、まさに「そのとき」に書かれたもの。
それだけに「日本政府が食糧自給政策を放棄することになった根本的要因の指摘と、食糧自給率を向上させるためために必要な課題の提示をおこなった」とあるように自民党農政へのまじめな批判の書だと思い買いました。

三冊目は群ようこさんの「一葉の口紅 曙のリボン」。
群ようこさんという作家は最近知ったのですが
「尾崎翠(おざきみどり)」といって鳥取県岩美町出身の作家について書いた本を読んで、大変むずかしい内容もわかりやすく書く人だなあと感心して、それからよく読むようになりました。
ちなみに、この人の作品で映画になったのが「かもめ食堂」です。
フィンランドを舞台にしたほのぼのとした映画で、これもとても気に入った映画のひとつです。
この群さんが樋口一葉と木村曙の二人の若くしてなくなった女流作家の実像にせまった作品。
私自身、樋口一葉は知っていても、どんな人だったか詳しくは知りません。
この本で、どんな人だったのか、もちろん木村曙さんについても初めて知るわけですが楽しみです。

四冊目は「評伝 シーボルト」。
こういう本は、もっていても無駄にはならいないと思って、よく買って帰ります。
シーボルトはご存知のとおり1796年にドイツに生まれ、1823年に長崎出島に赴任した医師です。
当時、鎖国にあったなかで、「シーボルト事件」でスパイ容疑がかけられたことで有名です。
そしてオペラ「蝶々婦人」も。
この本のなかに「平和、その第一原則」という章があり、当時イギリス、フランス、ロシアなど列強がアジアへの覇権をねらうなかで、「鎖国」という「時代遅れ」の体制がいつまでももたないこと、そのなかで日本のことを理解してもらおうと努力して、内政干渉に反対したことが書かれています。
1866年没のシーボルト。
マルクス(1818〜1883)やエンゲルス(1820〜1895)の時代とも重なって興味深いと思い、買いました。

5冊目は山田風太郎さんの「人間臨終図巻」。
山田風太郎さんは、1922年生まれで2001年7月28日になくなったとあります。
戦後日本を代表する娯楽小説の大家で、晩年から死後にかけては「戦中派天才老人」などと呼ばれることが多いそうです。
忍法帖シリーズに代表される、奇想天外なアイデアを用いた大衆小説で知られているともあります。
残念ながら読んだことがないのですが、赤旗にもよく登場していたことを記憶しています。

この本では、「十代で死んだ人々」からはじまって「二十代で死んだ人々」、「三十歳で死んだ人々」と「五十五歳で死んだ人々」まで八百屋お七から大川橋蔵まで331人の著名人の「臨終」が描かれています。
山本宣治(40最)、宮本百合子(52歳)、レーニン(54歳)の臨終も紹介されています。

そして「30歳で死んだ人々」のなかに小林多喜二がありました。

いま、日本共産党を大いに語るうえで、参考になるのではないかと思いますので
その部分をスキャナー画像で紹介します。









