岩永なおゆき 駆けある記

 消費税増税、憲法改悪ゆるしません!

ビル・トッテン 「日本は略奪国家アメリカを棄てよ」

 ビル・トッテンさんの「日本は略奪国家アメリカを棄てよ」を読みました。 日本は略奪国家アメリカを棄てよ

 ビル・トッテンさんといえば、日本海新聞のコラムニストで鳥取県でもよく知られてる方です。

  「ついにアメリカ国籍を棄てた」ビル・トッテンさんは、日本人となり、日本の姓名でいけば、「トッテン・ビル」となるところ、今後も「ビル・トッテン」の名前で通されるそうです。

 なぜ、「アメリカを棄てたのか」が書かれ、最後の第6章「輝く日本の未来のために」で「共産主義、社会主義の『本当の意味』を理解せよ」とあり、「へー!」と思いながら読みました。

 その箇所を以下紹介します。

 イデオロギーの話を書いたので、ここで資本主義や共産主義、社会主義に対する私の見解を述べておきたい。

 私は共産主義者であり、社会主義者である。こう書くと、多くの読者は驚くだろうか。しかし、私は皆さんに問いたい。では、あなたは非共産主義者で、非社会主義者なのかと。

 私の理解では、共産主義とは、文字通り「共に産み出すこと」だ。もう少し具体的にいえば、人々が一緒に働き、健康で幸せな生活のための製品やサービスを生産し、そこからもたらされる利益をみんなで分け合う社会思想だ。例えばイエス・キリストの思想なども、まさに共産主義だと考える。

 また、日本の江戸時代と高度経済成長期も、共産主義の要素が強かった。そしてこれらの時代は、非常に成功した共産主義の世の中だった。マルクスやエンゲルス、毛沢東、レーニン、スターリンの思想も共産主義といわれるが、実はそれらの思想は、共産主義の一部分でしかない。この点を、共産主義や社会主義という思想を正しく理解する上で、まず踏まえていただきたい。

 数学で習う「集合」を思い出してほしい。大きな円を描き、そこに共産主義と書く。大きな円の中に、小さな円をいくつか描く。これらの小さな円が、それぞれマルクス主義や毛沢東主義といった思想である。つまり、大きな共産主義という集合の中に、マルクス主義や毛沢東主義と呼ばれる小さな集合がある、というイメージだ。私は共産主義という思想をこのようにイメージし、理解している。

 社会主義はどうだろうか。定義はいろいろあるだろうが、これも文字通りに解釈すれば「社会の一員として生きていく思想、考え方」だと理解している。

 そう考えると、ほとんどすべての日本人は、共産主義者で社会主義ではないだろうか。

 自分は非共産主義者で非社会主義者だという人がいたら、その人はよほど強く、優秀な人に違いない。もしかしたらスーパーマンかもしれない。無人島で、一人で生活することも十分にできるだろう。いや、もしかしたら無人島(正確には「一人島」か)に住んでいるのかもしれない。

 では、資本主義とは何だろうか。

 私の理解では、資本主義とは資本家の所得や富を最大限にするためのシステムである。そしてそれは、労働者や消費者の幸福や健康を最大限にすることはない。資本家とは、社会において最も富める人たちのことだ。だからこそ、あり余るお金をベンチャービジネスに投資したり、投機をおこなったりというリスクを冒すこともできるのだ。

 一方、大部分の庶民は巨額の遺産を相続することもないし、投資に多額のお金を回す余裕もない。自分の所得の中から蓄える場合も、それは結婚資金や教育、住宅、緊急時や退職後に備える目的がほとんどだ。しかも今では、そうした貯蓄ができる人もだんだん少なくなっている。そんな人たちがどうして、リスクを冒してまで投資や投機に手を出すことができるだろうか。

 資本主義は、環境にも悪影響を与える。抑制を知らない資本主義は、社会や国民の健康や幸福のために必要とされる以上のモノやサービスを生産し、消費を促そうとするからである。そして、生産と消費を増大させるためには、広告をはじめとしてあらゆることを画策する。

 その結果、確かに生産や消費は増大するが、地球環境に余計な負荷がかかってしまう。山や海、川は汚染され、ゴミは増え、石油などの地下資源は一層少なくなっていく。

 こうして考えると、資本主義はまったく不完全なシステムだと思わないだろうか。資本主義の欠点を補うには、共産主義や社会主義の思想が必要だと、思わないだろうか。アメリカなどよりも、江戸時代や高度経済成長期の日本、あるいはヨーロッパ諸国や南米諸国、ブータンなどに学んだほうが、益はよっぽど多いとは思わないだろうか。

 そう、私が資本主義を批判すると、「企業を経営するお前は、資本家ではないのか?」と反論がくるだどう。私は資本家ではない。

 私の所得はすべて自分の労働からか得ており、アシストやほかのベンチャービジネスに提供している資本から得ているものは何もない。ついでにいうと、株や通貨、土地、競馬、ルーレット、トランプによる所得もない。アシストには株主がいるが、ある一人を除いて全員、社員株主だから、株主が得るのはアシストで働いたことによる給料だけである。

 私が共産主義や社会主義に賛同する発言をすると、「お前は左翼だ」という人がいる。ところが「日の丸」が好きで、祝祭日に自宅の前に国旗を掲げていると、今度は「お前は右翼だ」といわれる。私は音痴だから歌うことはないが、日本の国家である『君が代』にも愛着を持っている。そういうと、あいつは右翼とレッテルを貼られる。

 左翼と呼ばれようが右翼と呼ばれようが、そのこと自体には大して意味はないし、私はどちらでも構わないと思っている。

 ここで今一度、私のスタンスを明快にしておくと、より多くの人々が健康に安全で、幸せに暮らすことができる世の中こそが望ましいと思っている。そして私は日本に住み、日本人や日本という国から恩恵を受けて生活しているから、日本のことが好きだし、感謝もしている。国旗や国歌に敬意を表するのは、その意志の表れでもある。

 この本を読み終わって、「あれえ、これって日本共産党の綱領の話じゃない」と思った次第です。

  1. 2008/02/04(月) 04:13:03|
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