岩永なおゆき 駆けある記

 消費税増税、憲法改悪ゆるしません!

こんな会社があったんだ

今日は、午前中、富谷行夫県常任委員(機関紙部長)と太昭農工機株式会社の村田幹社長と懇談。そのあと、米子卸センター、皆生旅館業組合、鉄鋼センター、食品卸センターの事務所を訪問し、3月2日の演説会のご案内をしました。

午後は、住吉支部の松本正巳支部長と演説会のお誘いで近所を訪問。
3時からは、岡村英治米子市議と岩見幸徳赤旗県記者と鳥取県石油商業組合の青戸功事務局長(参事)と懇談。
夕方からは、佐々木康子さん(元米子市議)と会場に近い地域を演説会のお誘いでまわりました。

 冷たい雪が時おり吹き付ける天気の中でしたが、一つ一つの出会いが、なかなか貴重で心温たまるものでした。
とくに、太昭農工機株式会社の村田社長との懇談。

 正確には、村田社長と奥さんの利恵さん(74歳)ご夫婦との懇談でしたが、“へえー、こんな会社があるのか”というのが率直な感想です。

農機具会社というので、てっきり「ヤンマー」とか「クボタ」といった大手農機具メーカーの機械販売と修理の会社というイメージで伺ったのですが、これがぜんぜん違ったのです。

太昭農工機株式会社は、おもに動力除草機と椎茸乾燥機を独自に開発、製造、販売の操業70年、従業員15人の中小企業です。
感銘をうけたのは、経営理念とそれにもとづく実践です。

村田社長は、「私は恵まれない方々に、しあわせと希望をもたせてあげたいという考えでやってきました」といわれました。
そばで、奥さんが「この人の給料は最低ラインなんですよ。自分はもらわなくていいから、みんなにあげてほしいっていうんです」。

「得意先が中山間地で、椎茸の乾燥機とか、米づくりの道具でも大手メーカーのものでなく、無農薬農業に必要な除草機ということで、自然とそういう人たちとつきあいから、大きな農家というより、中山間地の恵まれない人たちのために、私もがんばりたいと思うようになりましてね」と。
「これは」といって、応接間の壁にかけてある額をしめして、「平成15年の朝日の記事ですが、私のところでつくった機械はすばらしいって米づくり農家がいっているんですが、『食の安全』という記事です」と紹介されました。

「社員の採用でも、かわいそうな社員もおるんですよ。高校を卒業しても求人がどこからもこなかったとか、一生懸命やってきたのに失業しているとか、そういう恵まれない人でも努力すれば機会を与えたいと採用して、私はオーナーですが、給料はいいから、みんなで努力してやろうとやっているんです」と。

「まさにNPO(非営利団体)のようですね」と私がいうと、村田社長は「食べていければいいじゃないですか」といわれました。
 
「一生懸命やればチャンスはあると考えています。いまは、どん底ですが、少しづつ需要もでてきています」と。
「おじいさんやおばあさんが安心できる。限界集落だといわれるところでも。定年になった人とか都会から帰ってきた人が農業をする。輸入すればいいなんてだめです。そして『食の安全』からも農薬をつかわない農業をとがんばっています」。

あとで、岩見幸徳赤旗県記者にその話をしたところ、「それは、すごいことですよ。だいたい除草機なんて農機具メーカーはつくってませんからね」。
鳥取大学農業工学科出身だけあって、この分野はさすがに精通の岩見記者です。
つまり、いまの農業は、除草剤を使うので、除草機そのものが必要ないというのです。しかし、無農薬の農業には、除草機は必要な農機具だというのです。

除草機のパンフレットには「かるがる操作で疲れ知らず 四輪駆動で安全走行 人力除草機の良さを活かしたユニークな設計 有機農法の時代 今、全国で注目されています!!」「女性やお年寄りにも手軽に使える 軽快隣接2条型専用機」「楽しみながらうまい米づくりに一役」「欠株、病虫害、生育不全など早期発見 ミニエースは稲づくりの見張り番」とありました。

操業70年の太昭農工機株式会社は、操業時から人力の除草機の製造を手がけ、改良に改良を重ね、動力除草機を開発、有機農法が注目されるなかで、いま徐々にですが、一定の需要が生まれてきているのです。

「椎茸も国産の椎茸を守る。そのために、品質のよい乾し椎茸をと乾燥機をつくっています」と村田社長。
 椎茸乾燥機のカタログには次のように書いてありました。
「太昭の技術と業界一の台数が生きるこの性能と低価格、あなたの必需機として」
「厳しい環境が取りまく乾燥椎茸業界の中でこれから更に激しくなる産地間競争を生き抜く為、あなたのすすむべき道は生産量には保有ホダ木数から限度がありますから、常に歩留まりの良い椎茸づくりを心がけ、最盛期に採取したものの平均単価を高める工夫をすべきです」
つまり、輸入乾燥椎茸に負けない品質のよい乾燥椎茸をつくろうということです。

 とにかく儲かれば良いという新自由主義の嵐が吹き荒れるもとで、安ければよいと外国からどんどん食料品を輸入する。
正社員を派遣労働に置き換え、モノ扱いし、人件費抑制で利益をあげる大企業。
投機マネーで石油や小麦の価格をつりあげ、庶民が苦しもうが、お構いなしのルールなき資本主義。

そのなかにあって、小さいながらも社会的貢献の使命感をもって、経営でも雇用でも役割を発揮している。そして、きびしい経営環境の中でも未来を志向し、しぶとく、たくましく着実にかかげる理想を花を開かせつつある事業に、深い感銘を憶えました。

 「共産党をどう見ていますか」と質問したところ、「共産党は芯が通っていますね。ブレナイ。少しくらいブレて幅をもってもいいのでは」と笑って言われました。
「NHKのテレビをみていても、論客がそろっていますね。他はつまらんです」とも。

北陸生まれで、国民新党代表の綿貫民輔氏の地元出身という村田社長。
そういえば、綿貫さんの顔と「ブレナイ」というキャッチコピーの国民新党のポスターを思い出し、なんとなく今日の話との組み合わせがおかしくて、つい噴き出してしまいました。

  1. 2008/02/28(木) 06:46:55|
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